季寄せ『迎え梅雨』
あたらしいものであっても「ほんもの」を感じさせる空間があります。また、伝統に根ざしたものはかえってモダンにも見えるものです。時の流れに洗われ、人々の目にさらされ、生き残ってきた風格のなせる技なのでしょう。
和紙の肌合い、土壁の色合い、木肌のつや、これらが複雑に組合わさって、やさしく空間をはぐくんでくれるとき、人は心に落ち着きを感じ、光のたゆたいに時の経つのを忘れるかもしれません。そこに住む人の、また訪れる人の、思いのひだをおだやかに染めつけてまいります。
迎え梅雨:一日中照りつけていた太陽が少し傾き、爽やかな風が庭のつくばいをゆすったかと思う間に遠くから夕立の気配。庭土も涼しさとうるおいをとりもどし、一息ついているかに見える夏の一日。くつろぎのひとときのなかに雨を聴くしずけさ。
見本帳:季寄せ
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