2019.12.17 06:10季寄せ『網代』裾模様網代組みは笠や篭、垣根や団扇に至るまで、よく用いられて参りました。編みに無理がなく、私達の目になじんだものといえましょう。本来は直線が直角に組み合わさった極めて幾何学的な模様ですが、ここでは少し崩してやわらかさを出しています。
2019.12.17 06:01季寄せ『さつき』本金泥二色摺・本金砂子振りあたらしいものであっても「ほんもの」を感じさせる空間があります。また、伝統に根ざしたものはかえってモダンにも見えるものです。時の流れに洗われ、人々の目にさらされ、生き残ってきた風格のなせる技なのでしょう。和紙の肌合い、土壁の色合い、木肌のつや、これらが複雑に組合わさって、やさしく空間をはぐくんでくれるとき、人は心に落ち着きを感じ、光のたゆ...