感謝!
第30回技能グランプリ『表具職種部門』金賞・内閣総理大臣賞を頂くことができました事をご報告いたします。
第30回技能グランプリ
技能グランプリは、熟練技能者が技能の日本一を競い合う大会で、出場する選手は、当該職種について、特級、1級及び単一等級の技能検定に合格した技能士であり、例えば1級技能士ともなれば、職業訓練指導員免許を持っている場合でも1年以上、実務経験のみの場合は7年以上の実務を経験した熟練技能者です。
技能五輪全国大会が青年技能者(原則23歳以下)を対象とした技能競技会であるのに対し、技能グランプリは年齢に関係なく、熟練技能を競う文字通り全国規模の技能競技大会であり、厚生労働省及び中央職業能力開発協会、社団法人全国技能士会連合会の共催により開催しています。 大会の優勝者には、内閣総理大臣賞、厚生労働大臣賞などが贈られます。
感謝・お礼のあいさつ
改めましてご報告させていただきます。
平成31年3月1日(金)〜4日(月)に兵庫県の神戸国際展示場にて第30回技能グランプリが開催されました。技能グランプリとは各業界の職人達が出された課題を製作して日頃の技を競い合う、簡単に言ってしまえば職人達のオリンピックのようなものであります。
私にとって10年ぶりの出場であり、前回は思うような結果が出せずリベンジ大会となりました。前回出場時とはあらゆる環境が大きく変わり家庭を持ちまだ幼い子供達との毎日、また歳を重ね体力面でも変化があり、、、。10年前は若さ故に根拠のない自信や体力でがむしゃらに只々課題制作の数をこなす練習から今回は課題を見つければ徹底的に原因分析し、それぞれを得意とする様々な視野から先輩、仲間からアドバイスを頂き練習を進めて行く事ができました。
大会は仲間や業者様、家族親戚などたくさんの方の応援に見守られ二日間の競技を終えることができました。おかげさまで金賞受賞の報告をいただいた瞬間の気持ちは今も鮮明に覚えています。丁稚から親方より店を受け継ぎ精進してきた24年の人生はかけがえのないものだったと、ようやくひとつ新たなる区切りとなったと実感し感謝の気持ちが込み上げた瞬間でありました。
また新聞各社様に掲載いただきましたがこの度金賞とは別に、ありがたいことに内閣総理大臣賞という大変大きな賞まで頂くことができました。ダブル受賞となり更なる感謝の気持ちでいっぱいです。今回の結果は私の表具人生において言葉では表すにはどれだけあっても足るに足りませんが師匠であります村田義行、隆子御夫妻のご指導の賜物であり心より感謝いたします。そしてまたお客様、表具師の皆様や業者様、家族皆々様の支えあってこそでした。まだ幼い子供たちも色々と我慢してくれ大会当日は同じ気持ちで緊張し応援してくれました。今回の授賞を糧に、三重県の表具業界の更なる発展と盛栄を願い今一度気を引き締めて精進していきたいと新たな思いを胸に決意した次第です。私の人生にかわわってくださいます全ての皆様に心より感謝とお礼を重ねて申し上げます。今後更なるご指導をいただけましたら幸いです。
むらた表具店 11代目村田善右衛門
宮﨑 祐史
競技風景:軸装の裏打ち
競技風景:屏風の縁削り
競技風景:屏風の縁打ち
競技風景:表具組合・家族に応援して頂きました
無事に2日間の競技を終え子供達も喜んでくれました。
製作図
今大会、製作した「表具職種部門」課題作品
軸装
襖
屏風:紙蝶番
屏風と襖を金蝶番で吊り込み
閉会式
授賞式
授賞式
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